森田療法は「不問(=理屈抜き=脱論理)」でないと上手くいかない理由がある

 

 森田療法は自分の心中の状態・自分の症状に対しては、あるがまま(=自分の心の有り様について一切問わない)に完全放置して、自分の目の前にある、今やるべき事に手を出していくという療法です。

 

■森田療法は、自分自身に対して/自分の症状に対して、(森田療法・森田理論を使うことも含めて!)どんな命令・どんな注文もしてはいけないんです!

 

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☆【重要ポイント】☆

 (森田療法の本を読んで、or 外来森田療法・入院森田療法を受けて)森田療法を実践しようという人や、現代の森田療法に携わっているほぼ全ての治療者が、この非常に重要なポイントを理解していなくて、間違えてしまっているという事実があります。

 

 自分の中に(他の療法はもちろんのこと、)森田療法・森田理論「でさえ」も持ち込んで、自分の症状を治そう/治ろうとしてしまうと、理想の自分(症状が治った状態)という逃げ水を追い求めて走る「永遠に終わらない追いかけっこ」が自分の中で始まってしまい、本治りが出来なくなってしまいます。

 

■『自分の心に目指すものなし! 自分の心に理想なし!』なんです。

■『心にお手本なし。心に良し悪しなし。』by 宇佐晋一

 

※森田理論を知っているだけ、分かっているだけなら何の問題もありませんが、森田理論を自分に使って(森田理論を自分に当てはめて考えて)治ろうとすると、途端に脱線してしまいます。本治り出来なくなってしまいます。

 

※また当然ですが、森田理論が間違っていると否定している訳ではありません。

言わずもがな、

 

 

 

 

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